2019年2月の凍てつくような夜、ベルリン のナイトクラブのステージに立ったファティ マ・アル・カディリは、観客を完全に見下すよ うな態度をとっていた。彼女の分身という設 定の悪女、Shaneeraを完全に体現していたの だ。UKのグライムミュージックとペルシャ 文化のパーカッションの突然変異的なハイブ リッドである、軽快で陽気なクラブトラック に合わせて、彼女は長い黒髪を毒々しくなび かせた。私は彼女を間近で見ようと、客の間を 縫ってステージに近づいた。派手なステージ メイクをしていても、彼女が明らかに退屈そ うな表情をしているのがわかった。もちろん、 これはステージ上の演出。そして・・・ 続きは誌面にてお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 35 に掲載されています 購入する Related Stories Music Volume 42 トーヴ・ロー 過激なまでに実直なシンガーソングライターが、大ヒット曲の裏に秘められた想いを語る。 Music Volume 46 ムスタファ・アーメッド デジタル時代のフォーク吟遊詩人。 Arts & Culture Music Volume 45 Googoosh / グーグーシュ ペルシャポップの女王との貴重な謁見。 Music Volume 49 OKLOU/オーケールー クラシック音楽の訓練を受けた、クラブ対応型ポップスター。 Music Volume 35 デヴ・ハインズ 無限の 可能性を秘めた アーティスト。 Music Volume 33 ケヴィン・アブストラクト 自身の文化的遺産について 考えるアーティスト。