造園家のフェルナンド・カルンチョの作業 デスクからは、ほこりっぽい小麦畑の向こう にそびえ立つマドリッド北部の山々を見渡す ことができる。ベラスケスの絵画の背景にも 描かれた広大なグアダラマ山脈だ。このデス クは、カルンチョのチームがフロリダから ニュージーランドまで世界中で手がけるプロ ジェクトの会議や打合せをする「キオスク」と 呼ばれる小さな別館にある。そしてキオスク の二重扉の奥には、過去40年間にカルンチョ がデザインしてきた作品を象徴するような景 色が見える。それは「ミニマルで落ち着いた庭 園が、景観、山、空とシームレスに融合する」 というものだ。 20年前にこの地を訪れたとき、建物と庭園 の設計に影響を与えたのはこの景色だった。彼が言うところの「重心」である景色を中心 に、クリーム色の四角い建物と・・・ 続きは誌面にてお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 35 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Interiors Volume 43 ホームツアー:ATELIER VIME 伝統クラフト復活のきっかけとなったプロヴァンス地方の邸宅を訪問。 Interiors Volume 44 カーサ・コーン エクアドルにモダニズムをもたらした家。 Design Volume 46 アラン・ヴォーン=リチャーズ邸 都市化が進むラゴスの一角に存在感を示す実験的な住居。ひとりの建築家のアイデアとここで暮らした家族の静かな記念碑として、今なお佇む。 Interiors Volume 31 ホームツアー: アーコサンティ まるでSF映画の舞台や地中海のヴィラのように見えるアーコサンティは、“ユートピアの生態系”と呼ばれている。 Interiors くつろげる場所:ロベルト・バチョッキ 建築家として仕事に追われるロベルト・バチョッキは家でくつろぐことが好きだ。 Arts & Culture Design B.V. Doshi インド人建築家として初めて建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を2018年に受賞したバルクリシュナ・V・ドーシ。