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카페
ソウルのカフェ

ソウルでちょっと一休み。 Words by George Upton & Raphael Rashid. Photos by Hong Kiwoong.

(上)ジャヨンド塩パンの材料は、カナダ産小麦、フランス産バター、海塩とわずか3つだけ。

Tartine(Hannam)/ タルティーン(漢南本店)

サンフランシスコの有名ベーカリーのアメ リカ国外初の店舗。2018 年にオープンし、現 在はソウル市内に6店舗を展開。漢南(ハンナ ム)にある本店は2階建で吹き抜けのある開 放的な造りになっている。その場で焼きたて のサワードウやデンマークのライ麦パンなど、 ソウルではなかなか手に入らないタイプのパ ンのほか、プルコギのサンドイッチ、済州島の ミカンジュース、マッコリを使った雑穀パンなど、 ソウルとサンフランシスコのチームのコラボに よって生まれた韓国限定のメニューを提供。(GU)
22 Hannam-daero 18-gil, Yongsan District /龍山区漢南大路18 キル22

Jayeondo Salt Bread/ ジャヨンド塩パン

SNSで爆発的な人気を誇る韓国のパンやス イーツの中で、ひときわ異彩を放っているの が「塩パン」。2014年頃、日本で生まれ大ブー ムとなった塩パンの韓国版だ。エアリーであ ると同時に濃厚なバターの風味が感じられる クロワッサン型のペストリー。ブリオッシュ のようにふわふわな内側と歯応えのある外側 の生地が口の中で溶け合う。ソウルの街中で 売られているが、人気ナンバーワンは専門店 のジャヨンド。市内にある3 店舗はいつも長 蛇の列ができているが、4個セットのみを販 売するテイクアウト店で、一日中焼いている ということもあり、回転は速い。(GU)
41 Dosan-daero 49-gil, Gangnam District /江南区島山大路49キル41

こちらも要チェック

NUDAKE/ヌデイク
アイウェアブランドGentle Monster が2019年に中国で立ち上げた実験的パティスリーの1号店が2021年、島山にオープン。黒い羊のかたちをしたブリオッシュや、クロワッサンとおにぎりを掛け合わせた「オニワッサン」に見られるように、ブランドの創造的で奔放
な世界観をデザートに落とし込んでいる。(GU)
50 Apgujeong-ro 46-gil,Gangnam District/江南区狎鴎亭路46キル50

Bread OOOO
2021年に水原で小さなデザート工房Bread Pitt としてスタートし、1年後にソウルに移転。コンセプトは、ペストリーとデザートは食べられた後も生き続ける「エディブルアイデア」というもの。併
設するWatermarkギャラリーの展覧会のテーマに合わせたスイーツを、創設者のハ・ヨンジが制作
している。(GU)
8 Saechang-ro 14-gil,Yongsan District/龍山区セチャン路14 キル8 1 階

T(ER)T(RE)/テルトル

韓国でコーヒーが広く飲まれるようになったのは20世紀後半 だったが、瞬く間に人々の暮らしに欠かせない存在になった。現 在、韓国はスターバックスの店舗数で世界第4位にランクインさ れているほどだ。ソウルのコーヒーショップで提供される工夫を 凝らしたドリンクやスイーツは、いつでもInstagramで大人気。 多くの新しいカフェが、ギミックに富んだコンセプトやストアデ ザインでSNS の話題をさらおうと、創意工夫を重ねている。  フランス語で「小高い丘」を意味するT(ER)T(RE)は、文字通りに も比喩的にもシーンのトップに位置し、ソウルならではのプレイ フルなコーヒー文化を提供している。駱山(ナクサン)公園近くの 急な坂道の立地を活かした店舗設計は韓国の建築事務所Cho and Partners によるもの。ソウル北部の北岳山から、城壁に沿っ て〈Nソウルタワー〉のある南山を過ぎ、ザハ・ハディド設計の〈東 大門デザインプラザ〉まで見渡すことができる。このパノラマ ビューを背景に、バリスタが淹れる本格的なコーヒーだけでな く、クリームブリュレラテや、混ぜると色が変わるピンクエイド など、ユニークな(そしてSNS 映えする)ドリンクが楽しめる。階 段を上がるとガラス張りのフロア、さらに上には展望テラスがあ る。(GU)
46 Naksan 5-gil, Jongno District/鍾路区駱山5 キル46

Eert (Mangwon)/ イーイーアールティー(江原店)

江原にあるカフェEert は、静かな瞑想を誘う。かつては3 店舗 とアパートが入っていた1974年築のコンクリート造りの建物を、 韓国の建築事務所Workment が一続きの空間にリノベーション。 通りに面した、床から天井まである大きな窓から光が降り注ぐ。 店内には、木と銅で作られたカウンターテーブルが店の幅いっぱ いに伸びている。温かみのあるライティングに照らされた壁を背 に、スタッフが丁寧にティーポットにお湯を注ぐ。2 階にはテーブ ル席。1 階同様、未塗装のまま仕上げられた内装は素朴な雰囲気が ある。数種類の紅茶とコーヒーに加え、季節のデザートもぜひ味 わいたい。(RR)
105-1 Poeun-ro, Mapo District/麻浦区圃隠路105-1

The Truffle Bakery/ トリュフベーカリー

スタイリッシュなThe Truffle Bakeryは、 2024年にオープン。トリュフは以前、韓国の 高級レストランだけで提供されていた食材 だったが、ここでは新鮮で上質なトリュフを 使ったペストリーを販売する。けれどもト リュフスコーンや塩パンよりも、この店を一躍 有名にしたのは、「ティッシュブレッド」。四角 く焼き上げたパンで、繊細な薄い層を一枚ず つ、まるでティッシュをめくるように食べら れる。ふわふわだがしっかりとした食感と濃 厚なバターの風味が感じられる。オープンし て間もなく大バズりし、一時は1 人1 個までの 販売制限されるほどの人気となった。(GU)
1F&2F, 19 Daesagwan-ro 5-gil, Yongsan-gu /龍山区大使館路5 キル19 1-2階

Onion/オニオン(聖水店)

Onionの1 号店が入るこの建物が建てられ たのは1970年。スーパー、レストラン、整備 工場、金属工場を経て、老朽した状態でデザイ ンスタジオFabrikr との出会いを果たす。 Fabrikr はこの建物のありのままの姿を活用 することに決め、レンガ造りをむき出しにし、 ペンキやタイル細工の痕跡をそのまま残し た。伝統的な韓屋の安国店や郵便局の建物に 入っている弥阿店など、他店舗にも同じアプ ローチが用いられている。2016年にオープンし た聖水店では、雪山のようなパンドーロ、イカス ミのブリオッシュ「ブラッククランチ」、アボカド ブレッドなど、手の込んだお菓子やパンが無機 質な内装とコントラストをなしている。(GU)
8 Achasan-ro 9-gil, Seongdong District/ 城東区峨嵯山路9キル8

(上)トリュフベーカリーのティッシュブレッド

こちらも要チェック

ANTHRACITE/アンスラサイト
急成長するソウルのスペシャルティコーヒー文化の最前線にあるAnthracite。
2015年にオープンした3号店は、梨泰院をクリエイティブで実験的なブランドの街としてイメージづけた。外のベンチは、天気の良い日に通りを歩く人たちを見学したり、逆に注目を浴びたりするのにうってつけ。(GU)
240 Itaewon-ro, YongsanDistrict/龍山区梨泰院路240号

TRAVERTINE/トラバーチン
龍山(ヨンサン)にあるコーヒー専門店Travertineのデザインは、1920年代に建てられた伝統的な韓屋の木造屋根とコンクリート造の住宅からインスピレーションを得ている。ガラスパネルが砂利敷きの庭と店内を隔て、空間の中央には、店名でもある大きな石灰岩(トラバーチン)のブロックがベンチとして置かれている。(GU)
18-7 Hangang-daero 7-gil,Yongsan District/龍山区漢江大路7キル18-7

(上)トリュフベーカリーのティッシュブレッド

こちらも要チェック

ANTHRACITE/アンスラサイト
急成長するソウルのスペシャルティコーヒー文化の最前線にあるAnthracite。
2015年にオープンした3号店は、梨泰院をクリエイティブで実験的なブランドの街としてイメージづけた。外のベンチは、天気の良い日に通りを歩く人たちを見学したり、逆に注目を浴びたりするのにうってつけ。(GU)
240 Itaewon-ro, YongsanDistrict/龍山区梨泰院路240号

TRAVERTINE/トラバーチン
龍山(ヨンサン)にあるコーヒー専門店Travertineのデザインは、1920年代に建てられた伝統的な韓屋の木造屋根とコンクリート造の住宅からインスピレーションを得ている。ガラスパネルが砂利敷きの庭と店内を隔て、空間の中央には、店名でもある大きな石灰岩(トラバーチン)のブロックがベンチとして置かれている。(GU)
18-7 Hangang-daero 7-gil,Yongsan District/龍山区漢江大路7キル18-7

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こちらの記事は Kinfolk Volume 46 に掲載されています

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