イングランドの村、モールズフォード近郊のテムズ・パスを歩いていると、川沿いの草地と、ヴィクトリア朝やエドワード朝様式の上品な邸宅が織りなす牧歌的な風景が、ふいに途切れる。木々の向こうに突然現れるのは、3つの空色の弧がぶつかり合うように連なる屋根だ。柳色の壁の間から黄土色の柱が立ち上がり、その頂にはテラコッタの円盤が浮かんでいる。建物は低く横に長く広がり、その左右対称のファサードは、昇る太陽とテムズ川に向いている。このあたりのテムズ川は、オックスフォードシャーでは「イシス」とも呼ばれる。その名は、エジプトの魔法と母性の女神に由来するのではなく、ローマ時代の川名「タメシス」に由来すると考えられている。それでも、エジプト学を取り入れたポストモダニズム建築の傑作「スフィンクス・ヒル」の水辺を縁取る川の名としては…… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest Related Stories Design Interiors Volume 44 アクセル・フェルフォールド 究極の審美眼が宿る城塞。 Interiors Volume 53 OME DEZINの仕事場 ロサンゼルスで次々と豪邸を再生させているデザインデュオをご紹介。 Arts & Culture Interiors Volume 53 トーベ・ヤンソンのアトリエ トーベ・ヤンソンのヘルシンキのアトリエを訪問。 Interiors Volume 37 ゲルゲイ・アーデイ ギリシャ神話、中世のイコン、1970年代の魅力が融合したロンドンの アパートメントに潜入。 Design Interiors Volume 37 ジャンカーロ・ヴァレ ジャンカーロ・ヴァレの仕事場。 Arts & Culture Interiors Volume 43 ホームツアー:ATELIER VIME 伝統クラフト復活のきっかけとなったプロヴァンス地方の邸宅を訪問。