昼下がり、ブノワ・ロージーとアンソニー・ ワトソンの愛犬アルマは、プロヴァンス様式 の自宅の片隅ですやすやと眠っている。時折、 庭の鳥のさえずりに反応して耳をピクピクさ せる。フランス窓から差し込む陽の光が、ア ラベスク模様のタイル床と黄色い石灰の壁が 印象的な部屋を暖かく照らす。18世紀製の オービュッソンのタペストリーが、内側から 光を放っているかのごとく黄金色に輝いてい る。そこには絵画のような美しい風景が織られている。照りつく太陽の光に満ちた南フランスが、何世紀にもわたり芸術家たちの想像力をかき立ててきたのは、決して不思議なこ とではない。 ここは「夏のサロン」と呼ばれている部屋。 採光の良さと室内の色調からそう名づけられ ている。家の反対側には雪のように白い壁の 「冬のサロン」もあるが …… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 43 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Food Volume 39 デブ・ペレルマン ブログで夢を叶えた 「SMITTEN KITCHEN」 創立者へのインタビュー。 Arts & Culture Volume 34 絵文字について 絵文字は千の文字に勝る? Arts & Culture Volume 48 リーダーが去った後の世界 指導者が亡くなると共同体はどうなるのか? ティク・ナット・ハンの教えを守り続けているフランスの仏教僧院について。 Arts & Culture Volume 34 重すぎる想い セーターの呪いの不思議な歴史。 Arts & Culture Volume 50 友人のパーソナリティタイプ “味な”表現で見る友人のパーソナリティタイプ。 Arts & Culture Volume 45 デニス・オクウェラ ウガンダに変革をもたらすモデル兼慈善家。