考古学者アヤナ・オミラデ・フレウェレンが発掘現場で探している のは、埋もれた遺物だけではなく、人々の生きた証である。より正確 にいえば、奴隷にされたアフリカの人々と彼らの子孫がどのような 人生を送り、愛され、運命が破壊されたのかを示す物理的な証拠だ。 スタンフォード大学で考古学の助教を務めるフレウェレンにとって それらを見つけることは、考古学的発見を上回る価値がある。それ は、多くの人によって語り継がれてきたアメリカ合衆国の黒人の歴 史の真実を解き明かす試みなのだ。奴隷たちが働いたかつてのプラ ンテーションや、米領バージン諸島沖の海域でフレウェレンが発掘 した過去の断片は、まるで私たちにこう訴えているようだ。彼らに傷 を負わせたことを隠さず認め、存在を否定され、奴隷にされたひとり ひとりの人間性と対峙せよ、と。(訳注:フレウェレンは「they」を自 身のジェンダー代名詞としているため、日本語版では本人の名前お よび代名詞について、必要な場合はすべて「フレウェレン」とした。) 「黒人 でノンバイナリーの考古学者である私は、黒人の生活様式を自 身の最大の研究テーマとして…… 続きは紙面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 38 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 51 文化支援 ミケル・ハンセン ハンドボールのレジェンドが語る、アート投資について。 Arts & Culture Volume 34 ベイルートの灯台守 ヴィクトル・チェブリは嵐や戦争、3度の誘拐を乗り越えて、一族の光り輝くレガシーを維持してきた。 Arts & Culture 超富裕層の不安 富の格差を埋めるには、富裕層を説得するのがいいだろう。 Arts & Culture Films Volume 33 ファン・ビンビン 中国の顔となった女性。 Arts & Culture Volume 46 CULT ROOMS カルト的空間 水の美術館 Arts & Culture Volume 50 オテッサ·モシュフェグ 多作な作家の優雅な状態。