リード・ソスキンの象徴的な国立公園局の広いツバの「フラットハット」。その典型的な形状は中央が4つに分かれたドーム型で、モンタナピーク またはモンタナピンチとも呼ばれている。このデザインはメキシコのバケロス(牧場労働者)や、ヨセミテ国立公園を守ったバッファローソル ジャーズがかぶっていたデコボコした帽子からインスパイアされたもの。 カリフォルニア州のウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、 ホワイトハウスで表彰され、連邦議会で功績を称えら れ、『ニューヨークタイムズ』や『TIME』、『VOGUE』に も取り上げられてきた。バラク・オバマ元大統領は、そ の活動を心の底から感動を与えるものと称賛。しかし103歳の公民 権活動家であるベティ・リード・ソスキンにとって、そうした過去の 栄誉はあくまで過去の出来事でしかない。「私は何かを計画したりし ないし、過去を振り返って未来の決断をすることもありません。私に 起こることはすべてこの瞬間のこと。つねに今がすべてなのです」と リード・ソスキンはカリフォルニア州リッチモンドにある自宅から のビデオ通話で語る。 その穏やかな語り口からは想像もつかないほど、リード・ソスキン の人生は驚くべきものだ。第二次世界大戦中はボイラーメーカー労 働組合で事務員として ・・・・・・ 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 49 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 40 アリス・シェパードと舞う 身体と対話するためのダンスについて。たとえそこに痛みが伴うとしても。 Arts & Culture Volume 36 デイビッド・ エリツォ 幻覚剤の潜在的な可能性について。 Arts & Culture Volume 43 平和と静寂 何世紀もの歴史を持つ英国のクエーカーの集会所は、静かに内省するために存在する。 Arts & Culture Volume 31 四角い空間 インターネットの美学について。 Arts & Culture Volume 29 マリオン・モタン 人気振付家のモタンが、自身の信念である“直感のムーヴメント”について、さらにマドンナのツアーに同行したことで心が壊れかけた理由をダフネ・デニスに語る。 Arts & Culture Volume 34 タンジェの映画館 自身の芸術に影響を与えた都市のための映画館を共同で設立したアーティスト、イト・バラダ。
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