• お買い物カゴに商品がありません。
cart chevron-down close-disc
:

CASA KOHN

カーサ・コーン

  • Interiors
  • Volume 44

エクアドルにモダニズムをもたらした家。
Words by Alex Anderson. Photography by Fabian Martinez.

キトの12・デ・オクトゥブレ通りにある無機 質な16階建てのアパート、アルト・アラゴン。 ここの住人は、エクアドル随一のモダニズム 住宅〈カーサ・コーン〉の屋根と庭を見下ろし ている。交通量の多い6車線の道路から見る と、〈カーサ・コーン〉の平らなコーニスが、脇 道にそってカーブする高い庭の塀の上にかろ うじて見える。塀には出入り口が2カ所ある。 ひとつは車専用の大きさだ。もうひとつの人 間用のドアの向こうには、青々とした庭が広 がっている。 チェコの建築家兼画家のカール・コーンが 75年前に自宅として設計した〈カーサ・コー ン〉は、当時、未舗装の道がなだらかな田園地 帯に消えていくような街のはずれにあった。 妻のヴェラ・コーンは、1949年にこの家に 引っ越してきたときのことを思い出し、「牛や ロバがうろうろする大農場のようだった」と 話す。娘のひとり、カーチャ・コーン・ベルナ スコーニは、庭の噴水で馬が水を飲んでいた ことを覚えている。

ユダヤ人だったコーン一家は、1939年にナ チスドイツがチェコスロバキアを支配した 後、迫害から逃れるためにエクアドルへ移住……

続きは誌面でお楽しみください。

a

こちらの記事は Kinfolk Volume 44 に掲載されています

購入する

Kinfolk.jpは、利便性向上や閲覧の追跡のためにクッキー(cookie)を使用しています。詳細については、当社のクッキーポリシーをご覧ください。当サイトの条件に同意し、閲覧を続けるには「同意する」ボタンを押してください。