指揮棒はよく、ハリー・ポッターが使うような魔法の杖と言われます。もちろん実際は違いますが、そうした見方も部分的には正しいでしょう。指揮棒は腕や身体の延長のように感じられなくてはなりません。 指揮棒は、指揮者の思考や作り出そうとしている音楽のイメージを大きく見せるためにあります。もともとは拍子を合わせるためだけに使われ、もっと長さがありました。ある作曲家が指揮棒で自分の足を刺してしまい、感染症になって亡くなったのです。その後、指揮棒は短くなりました。私の指揮棒は、アフリカ産の木材で作られています。米ミネソタ州に住んでいたときに、Custom Batons社のクリス・ブラウントさんに作っていただいた特注品です。 指揮棒は、身長に合わせ、一定の長さにする必要があります。手の動きに指揮棒が連動するよう、バランス良く、指になじむものが理想的です。高度な指揮の技術は必須です。優れた指揮によって、オーケストラは指揮者の指示を理解しやすくなるからです。素晴らしい指揮棒は、その存在を感じさせません。 TwitterFacebookPinterest Related Stories Arts & Culture Volume 45 デルフィーヌ・オルヴィルール フランス人ラビの先駆者。 Arts & Culture Volume 33 未来に関する調査 50年後の世界はどうなっているだろう? 5人の専門家の意見。 Arts & Culture Volume 43 オールド・ゲイズ TikTokの大人気のコンテンツが生まれる賑やかな家に潜入。 Music Volume 35 デヴ・ハインズ 無限の 可能性を秘めた アーティスト。 Arts & Culture Volume 30 ロン・フィンリー ガーデニングを通して活動家として活躍しているロン・フィンリー。彼は ロサンゼルスのサウス・セントラル地区の不毛の公共スペースに種を蒔く。
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