子どもの頃、トリノから南へ数キロ離れたモンカリエーリの自宅でテレビを観ていたパ オラ・トゥレッロは、あるコマーシャルに目を奪われた。そこに映し出されていたのは、雄大な白馬が湖岸を疾走し、緑豊かな田園地帯を横切り、長い砂浜を駆け下りる姿。「その自由で独立した姿に一瞬にして心を打たれました」とトゥレッロは言う。「それ以来、ずっとこの感覚を持ち続けています」 昨年、トゥレッロは20年にわたる建築業界でのキャリアに終止符を打ち、人と馬の関係 を探求する使命の一環として、乗馬センターであるSpirito Liberoを設立した。現在は51歳 にして、2頭の愛馬ジャカルタとドリームとともに、アルプスの麓からシチリア東海岸のエトナ山まで、イタリア半島を縦断する900マイルの旅に挑んでいる。 旅の半ば、ローマの北にある湖畔で休憩をとりながら、トゥレッロはこれまでに学んだ ことを語ってくれた。 イタリアを馬で横断しようと決めたのはいつですか? これまで何年もの間、故郷に近い美しい渓谷を横切るアルプス山脈に馬を連れて行っ ていました。定期的に3、4日の日帰り旅行・・・・・・ 続きは誌面にてお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 46 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 34 重すぎる想い セーターの呪いの不思議な歴史。 Arts & Culture Volume 34 絵文字について 絵文字は千の文字に勝る? Arts & Culture Garden Volume 38 ガーデナー:ピィト・アゥドルフ 伝統的な庭園に生命を与え、死を表現するオランダ人のガーデンデザイナー。 Arts & Culture Volume 40 健康そのもの 写真家、シャオペン・ユアンが撮影した世界の奇妙な健康法。 Arts & Culture Fashion Volume 31 NEEDLE WORK 古代から伝わる刺青の芸術性が浮き彫りにされている、現代のソウル。 Arts & Culture Food Volume 46 ソウルのカフェ ソウルでちょっと一休み。