スコットランドのハイランド地方を訪れる 人は、眼の前に広がる風景を「手つかずの自然 の姿」だと感じることだろう。イギリス最北 端のこの地では、住民よりもアカシカの数の 方が多く、最寄りのスーパーマーケットに行 くのに1日がかりになることも珍しくない。こ の地方の自然は広大かつ残酷だ。泥炭地、凍て つく湖、つねに雨を降らせる空に向かってそ びえ立つ岩石だらけの山々。平原を覆う低木 のヘザーより背の高い植物はほとんど育たな い。日帰りのハイキングをしただけでも、なん とか生き延びることができたと感じられる場 所だ。 ロマンを感じるほど荒涼とした景観にひと つ大きな問題があるとしたら、それがハイラ ンド地方の「真の姿」ではないということだ。 今年の5月、私はケアンゴームズ国立公園を 訪れ、トーマス・マクドネルと1日を過ごした。 彼は、ハイランド地方の……. 続きは紙面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 38 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 37 ハンナ・トラオレ アート界が次に注目する ギャラリスト。 Arts & Culture Food Volume 39 デブ・ペレルマン ブログで夢を叶えた 「SMITTEN KITCHEN」 創立者へのインタビュー。 Arts & Culture Films Volume 33 ファン・ビンビン 中国の顔となった女性。 Arts & Culture Garden Volume 38 ガーデナー:ピィト・アゥドルフ 伝統的な庭園に生命を与え、死を表現するオランダ人のガーデンデザイナー。 Arts & Culture Volume 38 エイドリアンのヨガ 自分らしいフローをようやく見つけたヨガの女王。 Arts & Culture Fashion パリシックな猫ちゃん やあ、かわい子ちゃん! パリ在住のおしゃれなソクラテスと一緒にスタジオで撮影をしないかい? ソクラテスの得意技は優雅に着地すること。