スコットランドのハイランド地方を訪れる 人は、眼の前に広がる風景を「手つかずの自然 の姿」だと感じることだろう。イギリス最北 端のこの地では、住民よりもアカシカの数の 方が多く、最寄りのスーパーマーケットに行 くのに1日がかりになることも珍しくない。こ の地方の自然は広大かつ残酷だ。泥炭地、凍て つく湖、つねに雨を降らせる空に向かってそ びえ立つ岩石だらけの山々。平原を覆う低木 のヘザーより背の高い植物はほとんど育たな い。日帰りのハイキングをしただけでも、なん とか生き延びることができたと感じられる場 所だ。 ロマンを感じるほど荒涼とした景観にひと つ大きな問題があるとしたら、それがハイラ ンド地方の「真の姿」ではないということだ。 今年の5月、私はケアンゴームズ国立公園を 訪れ、トーマス・マクドネルと1日を過ごした。 彼は、ハイランド地方の……. 続きは紙面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 38 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 46 自由な精神 イタリアの古道を馬に乗って、自由気ままな旅。 Arts & Culture Volume 37 ハンナ・トラオレ アート界が次に注目する ギャラリスト。 Arts & Culture Music Volume 45 Googoosh / グーグーシュ ペルシャポップの女王との貴重な謁見。 Arts & Culture Volume 33 未来に関する調査 50年後の世界はどうなっているだろう? 5人の専門家の意見。 Arts & Culture Volume 38 エイドリアンのヨガ 自分らしいフローをようやく見つけたヨガの女王。 Arts & Culture Volume 46 CULT ROOMS カルト的空間 水の美術館