静寂な堂内で、時計の音だけが聞こえてい る。窓が白壁の高い位置にあるのは参拝者の気が散らないようにするためだ。色あせた梁や鉛枠の窓のある年代物の建物だが、その簡素な佇まいからは古さを感じない。壁と天井を支えるために後付けされた金属製の桁が、この建物が築350年ということを感じさせる唯一の指標だ。 ロンドンから北へ20マイルのハートフォードにある「フレンズ・ミー ティングハウス」は、現在も使用されている最古のクエーカーの教会であ る。イングランド内戦の中でこの宗教運動が発生してから20年あまり後 の1670年に建て…… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 43 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 48 リーダーが去った後の世界 指導者が亡くなると共同体はどうなるのか? ティク・ナット・ハンの教えを守り続けているフランスの仏教僧院について。 Arts & Culture Volume 34 重すぎる想い セーターの呪いの不思議な歴史。 Arts & Culture Volume 43 NEW ROOTS/新しい根を張る コミュニティの種をまくアートと農業の集団。 Arts & Culture Volume 30 ロン・フィンリー ガーデニングを通して活動家として活躍しているロン・フィンリー。彼は ロサンゼルスのサウス・セントラル地区の不毛の公共スペースに種を蒔く。 Arts & Culture Volume 47 CULT ROOMS / カルト的空間 カルト的空間 ヴェルナー・パントンが作った室内プール。 Arts & Culture Volume 48 教会には償いの責任がある 神学者エケミニ・ウワンは、 愛する教会が人種的暴力に加担してきた責任を 追及している。
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