ベツレヘムのすぐ西にあるパレスチナ古代 の村バティールの丘には、段々畑が広がって いる。静かな日陰にあるつる棚から垂れ下が るブドウの房。その向こうには、石垣やオリー ブ畑、ローマ時代の灌漑システムなど、古代の風景が見渡せる。この景色はまさに生きた歴 史である。この地で今も行われている伝統的 な農法が2014年に評価され、バティールはユネスコ世界遺産に登録された。 しかしながら、谷間のさらに奥には、イスラエル占領下のヨルダン川西岸とエルサレムを 隔てる有刺鉄線のフェンスという、より最近 の歴史を象徴する痛ましいものがある。 イ スラエル軍は、ガザやヨルダン川西岸地区の パレスチナ人農家たちが収穫期にイスラエル側に立ち入るのを、安全保障上の懸念という理由でしばしば阻止している。近年、イスラエ ル人入植者たちは …… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 43 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 47 CULT ROOMS / カルト的空間 カルト的空間 ヴェルナー・パントンが作った室内プール。 Arts & Culture Volume 40 スウェーデン流 死のお片付け スウェーデン流の断捨離術。 Arts & Culture Volume 46 CULT ROOMS カルト的空間 水の美術館 Arts & Culture Volume 36 デイビッド・ エリツォ 幻覚剤の潜在的な可能性について。 Arts & Culture Fashion Volume 32 エリス・バイ・オルセン 史上最年少の雑誌編集長として話題となったエリス・バイ・オルセン。21歳になった今、彼女は何をするのだろう? Arts & Culture Volume 35 アナ・ウィーナー シリコンバレーで成功への道を歩んでいたアナ・ウィーナーは、その後、人生を方向転換。彼女が“テック懐疑論者”になる過程を、アリシア・アレインが描く。
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