バラガーニーは、クク・サブジ(ハーブのオムレツ)やチェロ・バ・ターディグ(きつね色のおこげご飯)といったペルシャの定番料理を家族が作るの見て、初めて料理を覚えたという。 「犬の鳴き声が騒がしいし、バタバタしてしまいすみません。今日はちょっとカオスなんです」と、『ニューヨークタイムズ』紙のベストセラー料理本『The Cook You Want to Be(原題)』の著者である、33歳のシェフ、アンディ・バラガーニーは、遠くに目線を向けながら気もそぞろにこう言った。私はフランクフルトのホテルの一室から、大西洋の反対側のベイエリアにいるバラガーニーとZoomをしている。時差は9時間だ。さきほど起きたばかりだというバラガーニーは、久しぶりに実家に帰省しているそうだ。上腕二頭筋が強調されるシンプルなグレーのTシャツを着て、庭のテラスでコーヒーを飲んでいる。ベイエリアは 午前9時、生い茂る木々の間から金色の光が顔を覗かせ始めた。「月曜の朝だというのに、すでに10人ほどがうちに集まっています。今日は、盛大なディナーを…… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 42 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Food Volume 46 ソウルのカフェ ソウルでちょっと一休み。 Arts & Culture Food Volume 39 デブ・ペレルマン ブログで夢を叶えた 「SMITTEN KITCHEN」 創立者へのインタビュー。 Food Volume 35 アーチェン・チャン 無限に広がる 素晴らしきバオの世界。 Food Volume 34 アテネのハーブ専門店 ワインやチーズと同じようにギリシャの野草を愛するハーブ専門家エバゲリア・クッツォブル。 Food マティ・マセソン 「YES CHEF!(了解、シェフ!)」の セリフで有名なドラマにも出演。 あらゆる分野に手を出す料理界のマルチタレント。 Food Volume 34 レバノンのブドウ園 ワインメーカーのマヘル・ハーブによる、山の斜面にある彼のブドウ園のツアー。新刊書籍『KINFOLK TRAVEL』からの抜粋記事をご紹介。