造園家のフェルナンド・カルンチョの作業 デスクからは、ほこりっぽい小麦畑の向こう にそびえ立つマドリッド北部の山々を見渡す ことができる。ベラスケスの絵画の背景にも 描かれた広大なグアダラマ山脈だ。このデス クは、カルンチョのチームがフロリダから ニュージーランドまで世界中で手がけるプロ ジェクトの会議や打合せをする「キオスク」と 呼ばれる小さな別館にある。そしてキオスク の二重扉の奥には、過去40年間にカルンチョ がデザインしてきた作品を象徴するような景 色が見える。それは「ミニマルで落ち着いた庭 園が、景観、山、空とシームレスに融合する」 というものだ。 20年前にこの地を訪れたとき、建物と庭園 の設計に影響を与えたのはこの景色だった。彼が言うところの「重心」である景色を中心 に、クリーム色の四角い建物と・・・ 続きは誌面にてお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 35 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Design B.V. Doshi インド人建築家として初めて建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を2018年に受賞したバルクリシュナ・V・ドーシ。 Design Fashion Volume 36 Hermès: IN THE MAKING Hermèsが誇るシルクスカーフの歴史を紐解く。 Interiors Volume 39 ブッシュモダニズム 砂漠の建築家アリステア・ノックスの遺産を再構築する。 Design Fashion Volume 37 ミシェル・ エリー 大胆な着こなしの魅力。 Design Volume 44 ショーン・キャンティ ハーバード大教授が社会変革の原動力としての建築について語る。 Design Fashion Volume 39 サミュエル・ロス アート、ファッション、ライフスタイルをデザインするサミュエル・ロス。未来は彼の手のなかにある。