造園家のフェルナンド・カルンチョの作業 デスクからは、ほこりっぽい小麦畑の向こう にそびえ立つマドリッド北部の山々を見渡す ことができる。ベラスケスの絵画の背景にも 描かれた広大なグアダラマ山脈だ。このデス クは、カルンチョのチームがフロリダから ニュージーランドまで世界中で手がけるプロ ジェクトの会議や打合せをする「キオスク」と 呼ばれる小さな別館にある。そしてキオスク の二重扉の奥には、過去40年間にカルンチョ がデザインしてきた作品を象徴するような景 色が見える。それは「ミニマルで落ち着いた庭 園が、景観、山、空とシームレスに融合する」 というものだ。 20年前にこの地を訪れたとき、建物と庭園 の設計に影響を与えたのはこの景色だった。彼が言うところの「重心」である景色を中心 に、クリーム色の四角い建物と・・・ 続きは誌面にてお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 35 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Interiors Volume 43 ホームツアー:ATELIER VIME 伝統クラフト復活のきっかけとなったプロヴァンス地方の邸宅を訪問。 Interiors Volume 39 中世モダン 中世モダン: デザイナーが暮らすフィレンツェの静かな邸宅。 Interiors Volume 38 ホームツアー: オリヴィエ&グラディス・シェネル 古代美術で彩られたパリのアパルトマンで繰り広げられるパ・ド・ドゥ。 Fashion Interiors Volume 33 ホームツアー: ルシンダ・チェンバース イギリスのファッション業界の中心である 西ロンドンの タウンハウスを訪問。 Design Volume 49 ホームツアー フレイ・ハウスII パームスプリングスのモダニズムの精神的中心となった質素な住宅の内部。 Arts & Culture Design KUNIO MAEKAWA 1964年に誕生した個性的な集合住宅“ビラ・ビアンカ”で1979年に前川國男がデザインした家具を見る。