サウス・ロンドンのバラ地区にある錬鉄製の門をくぐり、中庭に入っても、そこが英国人デザイナー、フェイ・トゥーグッドの新しいスタジオだとは、すぐには気づかないだろう。レンガの壁は、くすんだ緑がかったブラウンで半分だけ塗られている。この落ち着いた色合いは、トゥーグッドのスタジオでよく使われるFarrow & Ball社の「Drab」。その壁のそばには、2023年発表の立方体のセラミック製スツールCobbleが並ぶ。光沢のあるニュートラルカラーで、角は丸みを帯びている。道具が散らばった作業台を囲むように置かれ、入口脇のサイドテーブルには鹿の頭蓋骨が置かれている。さらに目を引くのが、ドアの取っ手だ。2010年にIzéのために制作したSticks and Stones and Broken Bonesコレクションのひとつ、鋳造ブロンズ製のキツネの頭蓋骨が、室内へと誘ってくれる。こうしたディテールから、トゥーグッドの代名詞とも言える、触覚的で、どこかシュールで、お守りのような力を感じさせるデザインの世界が垣間見え…… 続きは誌面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 54 に掲載されています 購入する Related Stories Design Interiors Volume 37 ジャンカーロ・ヴァレ ジャンカーロ・ヴァレの仕事場。 Design Volume 49 インダストリアル・ファシリティ 有名インダストリアルデザイナーのロンドンのオフィスに潜入。 Design Volume 46 アラン・ヴォーン=リチャーズ邸 都市化が進むラゴスの一角に存在感を示す実験的な住居。ひとりの建築家のアイデアとここで暮らした家族の静かな記念碑として、今なお佇む。 Design Fashion Volume 39 サミュエル・ロス アート、ファッション、ライフスタイルをデザインするサミュエル・ロス。未来は彼の手のなかにある。 Arts & Culture Design KUNIO MAEKAWA 1964年に誕生した個性的な集合住宅“ビラ・ビアンカ”で1979年に前川國男がデザインした家具を見る。 Design Volume 35 ライトスナック 光り輝くゼリーを祝して。