2. ローマ風ガスパチョ
パンを主材料とした冷製スー プ。料理人アピキウスの著書 とされる古代ローマの料理集 『ラルス・マギリカ(別名『デ・ レ・コクイナリア』)』に由来し、紀元1世紀から 4世紀頃にかけて編纂されたとされる文献を もとに再解釈されたものである。ガスパチョ という名称を持つが、現代のスペイン料理の ガスパチョとは異なる。酢に浸したパンに ハーブ、オリーブオイル、チーズを合わせた、 爽やかで滋養のある一皿である。古代ローマ では、兵士や労働者の間で広く飲まれていた 薄めた酢の飲料「ポスカ」を用い、古くなった パンをよみがえらせることが一般的だった。 この料理もその発想を受け継いでいる。仕上 がりは酸味とハーブの香りが際立ち、さっぱ りとした風味で、驚くほど新鮮な印象を与え る。酸味・甘み・油分がシンプルな一皿の中で 見事に調和しており、そこにローマ人の感覚 がよく表れている。
2~3人分
田舎風のハード系パン 小さめ1個 (厚めに3枚程度に切る)
水 約120ml+酢 大さじ2+白ワイン 大さじ(1 ポスカの代用)
にんにく 1片
ミント(刻む)大さじ1+仕上げ用に適量
コリアンダー(刻む)大さじ1+仕上げ用に適量
黒こしょう(ロングペッパー)ひとつまみ
はちみつ 大さじ1
パルメザンチーズまたは熟成ハードチーズ (すりおろし)約40~60g
オリーブオイル 大さじ2+仕上げ用に適量
白ワイン 大さじ1~2(仕上げ用)
塩 ひとつまみ
作り方
パンはちぎって中くらいのボウルに入れ る。酢と水を混ぜた液体を注ぎ、パン全体に染 み込ませる。約5分置く。
すり鉢とすりこぎで、にんにく、ミント、コ リアンダー、黒こしょう、はちみつ、チーズ、 オリーブオイルを合わせ、濃いペースト状に なるまですりつぶす(フードプロセッサーで も可)。
水分を吸わせたパンを加え、さらにすり混 ぜるか攪拌し、なめらかでスプーンですくえ る程度の状態にする。必要であれば少量の水 を加えてのばす。
15~20分ほど冷蔵庫で冷やす。器に盛り、 白ワインとオリーブオイルを少量ずつ回しか け、追加のハーブやチーズを散らして仕上げ る。塩で味を調える。