考古学者アヤナ・オミラデ・フレウェレンが発掘現場で探している のは、埋もれた遺物だけではなく、人々の生きた証である。より正確 にいえば、奴隷にされたアフリカの人々と彼らの子孫がどのような 人生を送り、愛され、運命が破壊されたのかを示す物理的な証拠だ。 スタンフォード大学で考古学の助教を務めるフレウェレンにとって それらを見つけることは、考古学的発見を上回る価値がある。それ は、多くの人によって語り継がれてきたアメリカ合衆国の黒人の歴 史の真実を解き明かす試みなのだ。奴隷たちが働いたかつてのプラ ンテーションや、米領バージン諸島沖の海域でフレウェレンが発掘 した過去の断片は、まるで私たちにこう訴えているようだ。彼らに傷 を負わせたことを隠さず認め、存在を否定され、奴隷にされたひとり ひとりの人間性と対峙せよ、と。(訳注:フレウェレンは「they」を自 身のジェンダー代名詞としているため、日本語版では本人の名前お よび代名詞について、必要な場合はすべて「フレウェレン」とした。) 「黒人 でノンバイナリーの考古学者である私は、黒人の生活様式を自 身の最大の研究テーマとして…… 続きは紙面でお楽しみください。 TwitterFacebookPinterest こちらの記事は Kinfolk Volume 38 に掲載されています 購入する Related Stories Arts & Culture Volume 30 ロン・フィンリー ガーデニングを通して活動家として活躍しているロン・フィンリー。彼は ロサンゼルスのサウス・セントラル地区の不毛の公共スペースに種を蒔く。 Arts & Culture Volume 40 スウェーデン流 死のお片付け スウェーデン流の断捨離術。 Arts & Culture Volume 44 エミリー・ガーニルド デンマークの画家が、古き媒体に新たな息吹を吹き込む。 Arts & Culture Volume 38 リワイルダー:トーマス・マクドネル ハイランド地方を再生する自然保護活動家。 Arts & Culture Volume 45 ケイトリン・フィリップス マンハッタンのイットガールでありインディーズパブリシストとのメールのやりとり。 Arts & Culture Volume 45 スヴェン・マルクヴァルト ベルリンの夜を左右する写真家兼ドアマン、 スヴェン・マルクヴァルト。
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